
子どもの腰痛、「反らすと痛い」は腰椎分離症のサイン? 「練習中に腰が痛くなる」「体を後ろに反らすと痛い」 スポーツをしているお子さんに、このような症状はありませんか。成長期の腰痛では、腰椎分離症が原因になっている場合があります。 では、痛み…
子どもの腰痛、「反らすと痛い」は腰椎分離症のサイン?
「練習中に腰が痛くなる」「体を後ろに反らすと痛い」
スポーツをしているお子さんに、このような症状はありませんか。成長期の腰痛では、腰椎分離症が原因になっている場合があります。
では、痛みが出る動きを調べるだけで、腰椎分離症かどうか分かるのでしょうか。今回は、2026年に発表された研究から、身体検査で分かることと限界を紹介します。
腰を反らす動きや片脚ジャンプに注目した研究
研究では、腰痛の評価とMRI検査を受けた8〜18歳の733人を調べています。そのうち、MRIで急性の腰椎分離症が確認されたのは260人でした。
分離症が確認された260人では、次のような特徴がありました。
**94.2%**に、腰を後ろに反らしたときの痛みがあった
**52.3%**に、片脚でジャンプしたときの痛みがあった
これらの動きで痛みが出るかどうかは、医師が画像検査の必要性を考える際の手がかりになると報告されています。研究の抄録
「反らすと痛い人の94%が分離症」という意味ではありません
ここは、特に大切なポイントです。
研究の94.2%という数字は、分離症が確認された人のうち、腰を反らすと痛かった人の割合です。「腰を反らして痛ければ、94.2%の確率で分離症」という意味ではありません。
また、分離症があっても、これらの動きで痛みが出ない人がいました。そのため、身体検査だけで「分離症です」「分離症ではありません」と決めることはできません。研究の抄録
保護者の方に確認していただきたいこと
ご家庭では、痛みを再現するために何度も腰を反らしたり、片脚ジャンプを繰り返したりする必要はありません。相談の際には、次のような情報が役立ちます。
いつから痛みがあるか
どの動作や練習で痛むか
休むと落ち着くか、練習を再開すると繰り返すか
最近、練習時間や内容が変わっていないか
腰痛が続く、または練習のたびに繰り返す場合は、我慢して続けずに相談しましょう。分離症を疑う場合の診断や、MRIなどの画像検査が必要かどうかは、整形外科での医学的な判断が必要です。
PONOVA接骨院にご相談いただく際も、痛みの経過や練習状況をお聞かせください。
今回の研究から伝えたいこと
「反らすと痛い」は腰椎分離症を疑う手がかりの一つですが、その症状だけで診断はできません。
この研究は、すでにMRI検査を受けた子どもたちを対象としており、すべての子どもの腰痛に同じ割合が当てはまるわけではありません。痛みが出る動きだけでなく、年齢、競技、症状の経過などを合わせて考えることが大切です。
参考文献
Wilkes J, et al. Clinical Utility of Physical Examination Findings in Pediatric and Adolescent Acute Spondylolysis. Orthopaedic Journal of Sports Medicine. 2026年2月12日公開。
論文情報・抄録を読む
※本記事は公開抄録などで確認できた研究内容をもとに、一般向けに解説したものです。全文の検証は未完了です。
